2013年7月3日水曜日

尺八を作ってみる(12):中継ぎ


さて、中継ぎを整えます。
高級品は銀や金、籐などで巻いてありますが、音には直接は関係ないので
今回は漆で簡単に仕上げることにしました。


まずはマスキングテープで塗るエリアを決めます。


そして、錆地で下地を作ります。


塗りは黒蝋色漆で。この漆は最後に磨いてつやを出します。

コミの部分も蝋色漆で塗ります。
なんでも、硬いので塗り立て漆より良いようです。

漆を塗る分、コミを少しペーパーで削ったんですが、削りすぎてゆるゆるに・・・

仕方がないので、何度も漆を塗り重ねてなんとか合うように。

少しカタカタしますが、演奏には問題無さそう。
この辺は次回への課題です。

これで、ほぼ完成ですね!


2013年7月1日月曜日

尺八を作ってみる(11):調律と中塗り

地が整ったら、指孔に貼ってあったマスキングテープをはがし、指孔部に詰まった地を削り取ります。
これで、ようやく音が出せます。
吹いてみると、なかなかいい感じでピッチが合っています。
さすが皆さんが積み重ねた経験からはじき出された理想曲線。

ただ、ツの音だけがやや低かったので、一番下の孔の上側を少し削り、
調律OKということに。



歌口の深さも調整したりして、何とかカタチになりました。
管の中が少し凸凹していますが、音があってるし今回はここまで!

ということで、管の中をぬります。

朱漆か黒漆で塗るのですが、黒の塗立漆(塗った後そのままにするタイプの漆)が沢山あるので
それで塗ることにしました。

ブラシのような中塗り用の刷毛で少しずつ塗っていきます。
指孔も小筆で塗ります。
残念ながら写真を撮り忘れました。

塗り>堅固>軽く研ぐ>塗り と三回塗ってOKに。

やはり塗ると音が変わりますね。

これで音にかかわるところは完了です。
ピッチは大体OKなのですが、やや音が荒れるというか、カサつくので
内側の仕上げがまだまだなのかな?

残りは、中継ぎの加飾と管尻の加工です。