今回は雅楽器です。
雅楽器とはいえ、楽器の周辺機器です。
笙という楽器は、演奏するために熱する必要があります。
本来は火鉢の炭火を使うのですが、
なかなか現代の暮らしの中で炭火を使用するハードルは高く、
電気コンロを使う方がほとんどです。
笙を温めるようには、コイル状のニクロム線に電気を通して熱を発するという、今はあまり見ることが少なくなった電気コンロを使います。
こんな感じ。
このままだと練習後は熱くて持てないですし、演奏会など舞台で使用するのも味気ないです。
いくつかの会社から笙用に製作されたコンロが発売されているのですが、なかなか高価ですので
作ってしまうことにしました。
ベースになる電気コンロです。リサイクルショップで買いました。
新品でも2000円前後です。中古なら1000円前後であるのではないでしょうか?
Junk electric heater
スイッチで火力も調節できます。
こちらはベースになる火鉢。
こちらもリサイクルショップで格安でした。
周りは螺鈿風の塗り物、中は銅の桶がはまっています。
Junk Japanese brazier, it used with a charcoal
電気コンロは分解してみると、そのままパーツが流用できそうです。
スイッチの台座は、火鉢の内側に合うように少し削りました。
そして、火鉢の銅桶にコンロをはめるために穴を開けます。
銅なので金切りバサミで簡単に切り取れます。
作業はほんの10分程度。
コンロの電熱器部分がすっぽり入りました。
スイッチも側面に穴を開けるだけで固定でき、なかなかいい感じ。
コンロ底面と火鉢の底面がやや近いことや、ケーブルの配線などに若干の不安がありますが、
とりあえず電気はつきました。
周りの塗りや銅桶など、もう少し磨き上げて綺麗にします。
また使用しながら、様子を見てみます。
*熱を発する機械のため、製作・改造は自己責任でお願いします。
このブログを参考に製作されて起こったいかなる事故にも、ブログ筆者は責任を負えません。