2018年12月21日金曜日

漆室作ってみました。 Drybox for lacquer work

久しぶりの工作です。 今回は漆を乾燥させるための漆室(うるしむろ)を作ってみました。 これまでは発泡スチロールの箱を使っていましたが、長いものには使えないので、思い切って作ってみました。



本当は杉板がいいのですが、とりあえず合板で。
サイズは200×200×1400mmです。
これでそこそこの長さのものまで塗ることができます。
底にある二本の横木は自由に動かせます。
あとは周りに断熱材を貼り付けようと思います。

なんだかますます深みにハマっているような気がします。

2014年12月10日水曜日

笙焙じコンロ、電気火鉢 Electric Brazier for heating a "SYOU" ,its GAGAKU instrument

今回は雅楽器です。
雅楽器とはいえ、楽器の周辺機器です。

笙という楽器は、演奏するために熱する必要があります。
本来は火鉢の炭火を使うのですが、
なかなか現代の暮らしの中で炭火を使用するハードルは高く、
電気コンロを使う方がほとんどです。

笙を温めるようには、コイル状のニクロム線に電気を通して熱を発するという、今はあまり見ることが少なくなった電気コンロを使います。

こんな感じ。



このままだと練習後は熱くて持てないですし、演奏会など舞台で使用するのも味気ないです。 いくつかの会社から笙用に製作されたコンロが発売されているのですが、なかなか高価ですので 作ってしまうことにしました。

ベースになる電気コンロです。リサイクルショップで買いました。
新品でも2000円前後です。中古なら1000円前後であるのではないでしょうか?















Junk electric heater

スイッチで火力も調節できます。


こちらはベースになる火鉢。
こちらもリサイクルショップで格安でした。
周りは螺鈿風の塗り物、中は銅の桶がはまっています。



















Junk Japanese brazier, it used with a charcoal


電気コンロは分解してみると、そのままパーツが流用できそうです。
スイッチの台座は、火鉢の内側に合うように少し削りました。

そして、火鉢の銅桶にコンロをはめるために穴を開けます。
銅なので金切りバサミで簡単に切り取れます。



















作業はほんの10分程度。




















コンロの電熱器部分がすっぽり入りました。




















スイッチも側面に穴を開けるだけで固定でき、なかなかいい感じ。
コンロ底面と火鉢の底面がやや近いことや、ケーブルの配線などに若干の不安がありますが、
とりあえず電気はつきました。
周りの塗りや銅桶など、もう少し磨き上げて綺麗にします。
また使用しながら、様子を見てみます。

*熱を発する機械のため、製作・改造は自己責任でお願いします。
このブログを参考に製作されて起こったいかなる事故にも、ブログ筆者は責任を負えません。

2014年10月25日土曜日

割れ止め修行(3) Practice! Cracks Repair 3

しっかり巻けたと思ったので、ホースバンドを外して室(むろ)から出して乾燥させると・・・

 
 OMG! Crack re-wider

はぅ!割れが開いている。巻きが甘かったか?
もう一度室に入れて割れを戻して、ホースバンドを締めて、瞬間接着剤を流し込んでからもう一度乾燥させました。



やはり、一度開くと駄目なのか?
やはり乾燥とともに開いてきます。
しかも、巻いていない端のクラックはより広がりました。


Damaged Bamboo skin

ホースバンドも、そのまま使うと竹にえげつない傷がつきます。
親指の先の所はバンドの内側に布を張って締めた比較実験区です。
傷はついていますが、だいぶマシです。
主に傷はバンドの締め上げ機の所につくので、そこを重点的にカバーするとよいように思います。

今回の実験は失敗に終わりましたが、溝の掘り方や糸の締め方等いくつか得るものがありました。
まだまだ修理に使えませんが、徐々に技術革新していきます。

製管の師匠につけばいいんでしょうけど・・・
近所にはおられないでしょうし、自分で試したほうが面白いので、しばらくは好き勝手にやっていきます。

一応完。

2014年10月11日土曜日

割れ止め修行(2) Practice! Cracks Repair 2

割れはふさがりましたが、こんどはこれを広がらないように止めないといけません。
以前、何もわからずに瞬間接着剤だけで止めていたときは、しばらくすると接着面の横で割れてきました。

綺麗に仕上げるために、竹を掘り込みます。
ピラニアン鋸で溝を切り、切り出し小刀で削っていきました。
Curved file for ditcing Bamboo

仕上げは最近ホームセンターで発見した湾曲したヤスリ。
なかなかいい感じにアールがフィットして綺麗に仕上がります。


最初は釣り用のPEラインを使ってみましたが、伸びが無いのでちょっと油断すると緩んでしまします。


そこで、ケブラー糸を試してみました。とりあえず番手は0番を使いました。こちらは少し伸びるので、きっちり締まります。



さて、見た目はいい感じに巻けたけれど、どうでしょうか?

2014年10月2日木曜日

割れ止め修行(1) Practice! Cracks Repair 1

前の記事で書いた尺八を修理したいという欲求に駆られ、ひび割れを直す練習を始めました。
練習用の竹は、乾燥中にパックリ割れてしまったものです。

  
Material for practice

さすがに割れの修理法を詳しく書いたHPは見つかりません。
割れの応急処置はいくつか見つかりましたが、竹を掘り込んで巻く方法は分かりませんでした。

しかし、いくつかの断片的な情報があったので、それを頼りに試行錯誤してみることにしました。

尺八の割れ修理セットなるものが販売されていましたので、それで素材は何となくわかります。
いや、それを買えばすぐにわかるんですけどね。自分で何とか出来る範囲はやってみるのがコンセプトなもので・・・
まぁ、お財布事情がメインの理由ですが。

まずは、ホースバンドで締め上げてみます。
もともと割れた竹ですので、惜し気はありません。
一番左のホースバンドには傷を防ぐために布を張りました。
張らなかったらどれくらい傷が入るかの実験です。

乾いた竹はドライバーで締めたくらいでは閉じませんでした。

Tighten bamboo by hose band

軽く締めた状態で、湿気を含ませるために漆室(という名の発泡スチロール)に入れました。

 Tighten and put in a humid box

二晩ほど置くと、割れ目が見えないくらいに閉じていました。
after 2 days, closed cracks

とりあえずは第1段階は成功したかな?

2014年9月19日金曜日

楽器が集まる Gifted Syakuhachi

超久々の書き込みです。 なかなか工作する暇がありません。
 さて、先日頼まれて尺八づくり教室をやってきました。

 もちろん、地を塗った尺八ではなく、シンプルな地なし管、それも以前作った箒の尺八くらいのものです。
 初めてのことなので勝手もわからず、道具も足りなかったのでバタバタしましたが、皆さんそれなりに楽しんで作られました。
小学生も何人か来ていて、ちょっとコツを教えるとピロピロ吹いている子もいました。
あの中から、1人でも将来邦楽を楽しんでくれればと思います。
 少なくとも、今回の行事が興味を持つきっかけにはなったと思います。
 さて、イベントの準備で会場に行った際、たまたまおられた施設のボランティアスタッフの方から

 「ウチに吹いてない尺八があるけどいるかい?」

と言われました。
 もちろん「いります!ありがとうございます!」と即答しました。
こういうものはご縁のモノで、これまでも何かと楽器をもらったり、
無期限でお借りしたりとイロイロありました。

 後日頂いた尺八は、少し古い都山の6寸管。
 継ぎは鼈甲(?)です。 鳴りやピッチは問題ない感じです。
 ただ、顎あたり下にヒビがあるのと、歌口が欠けていること、継ぎが少し緩いことなど、何点か修理が必要です。



Gifted Syakuhachi

割れはチキリで継いでありますが、その上からさらに割れています。
 残念ながら綺麗に直すスキルが私にはまだ無いため、修理に出すかスキルができるまで待つか悩ましいところです。


 
 Cracks jointed with "Chikiri"

いずれお金がたまったら、修理をしたいところですが、他にも出費がかかりそうなのでしばしはそのままですね。
 余談ですが、イベントの際「お家にマダケの林がありましたら、切らせてください」と冗談半分に行ったところ 「友達の家にあるから頼んであげる」という方が1名。
 なんでも言ってみるもんですね。

 今年も竹堀りシーズンになったら、お願いして行ってみようと思います。

2014年6月26日木曜日

譜面台、買った!  I bought a music stand!

 今週末、私の習っている尺八教室が加盟する三曲協会の定期演奏会があり、演奏会での尺八デビューすることになりました。

譜面台は無くても借りられるようですが、せっかくなので買うことにしました。
近くのショッピングセンターにある楽器屋さんなどでは、尺八用の横になが~~~い譜面台が置いていないので、Amazonだのみ。
 さすがはAmazonさん、3000円弱でありました。



Music stand for Syakuhachi score
 なかなかしっかりしてます。
Amazonには「座奏用譜面台」とありましたが、箱には御尺八用譜面台とあります。
やっぱりあんなに幅があるのは尺八くらいしか使わないんだなw

座奏用とありますが、高さは十分で立奏にも問題なく使えます。

さて、練習しないと・・・


2014年5月13日火曜日

竹の陰干し Bamboo Stocks

屋外で放置干していた竹の色がいい感じに抜けてきたので、室内の納戸に移しました。
25本ほど、8寸6寸を中心に集めました。
でも、今見てみると節の間隔が悪いものや、根の格好が悪いもの、扁平なもの、割れたものなどが結構あります。
なんで掘ってきたんだろう?ってのもちらほら。

とりあえずしばらく寝かして1年・・・いや、夏を超えたくらいから作り始めようかと思います。
さてさて、何本ものになることやら?

Bamboo stocks in my storeroom.
One year or more store it until a production start。

2014年3月19日水曜日

作業スペースをシステマティックに My small factory


整理整頓というものが大変苦手な私。
でも、時々わー!と片付けたくなります。
楽器工作は基本的に2畳のスペースの小さなマイ書斎(?)でやっていますので、なるべくシステマティックにしたいところ。
いい加減机の上がしっちゃかめっちゃかだったので、思い切って壁面収納のようなものを作ってみました。
ガレージでよくみる、壁に工具をかけておくやつをイメージしてみました。
ベニヤに足を付けて壁に立てかけ、棚を取り付け、あとは釘やネジをうって、ノコギリなどをひっかけました。

左側の棚の下は、こまごました工具をぱっと取り出せるように、磁石でくっつける式のツールハンガーを作ってみました。

Magnet tool hanger by D.I.Y.

市販品を買えばいいんでしょうが、ちょっと値段もしますので、建築用の金物のプレート(50円くらい)を二枚ねじ止めし、そこに100均で買って来た超強力磁石(ネオジム磁石)をくっつけただけ。
今のところ、本当にくっつけただけなので道具を取ると磁石も取れたりしますが、まぁいいかな?
どうしても気になるようなら、両面テープか接着剤で磁石を固定しようと思います。
今のところ、机の上も片付いてますし、道具も取り出しやすく非常に便利です。
いつまで綺麗な机が持つかわかりませんが、しばらくこれでやってみようと思います。

2014年3月18日火曜日

箒の尺八 SHAKUHACHI made of bloomstick

少し前の話ですが・・・
壊れた竹箒の太さがちょうど良さそうだったので、頂いて尺八にしてみました。

節を抜き、歌口を削って指孔をあけただけのシンプルな楽器。


Simple instrument SHAKUHACHI made of bloomstick
Only shave and make five holes



少し甲のツの音が低かったので調整をしましたが、普通に演奏できます。
柔らかい音色は、素朴で吹いていて楽しいです。

竹に穴を開けただけでこれだけ楽しめる、尺八っていいですね!


2014年3月17日月曜日

焼印 YAKI-IN (brand iron)

ずっと欲しかったものがあります。

それは、「焼印」です。
以前、何とか自作しようと、篆刻の石を使って作ったりもしましたが
小さいのは難しく断念していました。

最近はネットでなんでも注文できますので、調べていると手ごろなものがあり
さっそく注文してみました。
ここのお店は、書体と枠と文字だけ選べるセミオーダー式で 、1㎝×5㎜の
ハンダゴテに装着する先の部分だけで3000円弱(送料別)。
ハンダゴテはホームセンターで700円くらいでしたので全部で4000円くらいでしょうか。
これくらいならちょっと試しに買ってみようかと思えます。

お店は「巴企画」さんです。

注文して2週間で届きました。

ordered and bought a brand iron ,made of silver


 ハンダゴテに装着してみます。素材は銀だそうです。



 しばらく熱して、ノコギリ台の箱に押してみました。
なかなかいい感じです。


そして、竹ぼうきの柄で作った管に押してみました。
長く当てていると焦げるし、曲面に押すのはむらができてちょっとコツがいります。

すこし練習してみたいと思います。

たいした楽器でもないのに、焼印なんて!とも思いましたが、
まぁ、すべては自己満足ですからw

履歴に海外からの閲覧が多いので、タイトルと少しだけ中身も英語で書こうかと思います。
間違ってたらごめんなさい。

2014年2月25日火曜日

今シーズンの竹堀の成果




暖かくなって、今シーズンの竹堀は終了しました。
結局20本以上掘ってきました。
なん箇所も掘りに行きましたが、来シーズンに向けてまた良い竹林を探そうと思います。

この後、油抜きをしますが、今のところ8本終わりました。
左側が少し前に油抜きしたもの、右側が油抜きしたばかりのものです。
初めは白っぽい緑の竹が、だんだんいい色になってきます。
油抜きは意外と時間がかかるので、休みの日にぼちぼちやって行こうと思います。
油抜きの方法は、竹を火であぶるのですが、炭火とカセットガスを試しています。
炭火のほうがいい気はしますが、上手く火を作らないと時間がかかります。
ガスだと勝負は早いのですが、ちょっと油断すると焦げてしまいます。
あと、カセットガスは火力が安定しないし、結構速くなくなるので、小さめのボンベを調達しようかと思います。
今回、一本だけ変わった竹を掘ってきました。
上の晒している写真の真ん中、少し黒い竹です。
これは黒竹(クロチク)と言って、淡竹の変種だそうです。
竹細工などに使われるそうですが、面白そうなので掘ってきました。
 
真竹と違って、あまりジュクジュクとは脂が浮いてきませんでした。
淡竹は尺八にはあまり使われませんが、さてさてどうなることやら。

2013年12月9日月曜日

竹堀りのシーズンがやってきた。

久々の更新です。
作業的には、二本目の八寸管が完成し、そして壊れ、補修をし
三本目の八寸管と六寸管の地を盛って、4本目の八寸管の穴を開けるとこまでやっています。

そこまで詰めてやっていないので、ブログを更新するテンションがなかったです。

さて、寒くなってまいりました。
今年も竹堀りの冬です。

何かと仕事が立て込んでいたので、まだあまり行けていませんが
とりあえず、二か所山に行ってきました。

二か所で掘り出したのは7本。
でも、あまり形のいいのはありませんでした。
これから、管にできるのは一本か二本か・・・・


二年目になると、掘り方も慣れてきて、道具も使うものが決まってきました。
剣鉈とハンマーがあれば何とかなることが分かったので、次回からは身軽に行けます。

今年は、新たに山に入らせてもらえる場所がありますので、また頑張って掘りたいと思います。

2013年9月2日月曜日

■二本目を作ろう その1■割れる竹・割れない竹

久々の更新です。けして一本出来たので満足したのではないですよ!
この間に二本目の8寸管を製作しました。

竹は相変わらず、今年の頭に刈って来た竹です。
それしかないもので、それで作ります!


二本目の製作途中、手孔を開けるときに見事に割れが入ってしまいました。
一本目も割れたので、気を付けてゆっくりしたのにもかかわらずです。
原因は
1)下穴がまだ不十分だった。
2)そもそも割れやすい竹だった。
などが考えられます。
というのも、思い返せば零号機は上管の穴を開けたときにパッキリと割れました。
それに比べて下管は軽傷だったのですが、ナイフで削るときに上下で明らかに竹の質が違いました。
というのも、下管に当たる部分は、矯め直しの時にかなり炙ったので、水気がほぼ抜けていました。
もし、それが関係するのであれば、今回の竹は真っ直ぐだったため全く炙っていないことが、
ここまでしっかり割れた原因とも考えられます。

そもそもこの竹は、乾燥中すでに根節のまわりに細かい亀裂が入っていました。
手孔を開けた後にも、新たなひびが入ったりしていることからも、そもそも割れやすい竹だったのかもしれません。
おそらく、竹の水分含有量が関係していると思いますが、それがどの時点での水分なのかが気になります。
切った時の水分なのか、乾燥中の水分なのか・・・

全く同じときに切って同じように置いておいた竹にも、割れるものと割れないものがあるようで
中々難しいものですね。

しかし、中継ぎには割れ止めの糸を巻いていましたが、全然役立ってませんね。
もっとしっかりした巻にしないといけないのかな?

これからもトライ&エラーで考察を続けたいと思います。





自分で吹く分には割れていても問題ないので、糸を巻いて割れ止めにしました。
使った糸は釣り用のPEラインという丈夫な糸です。
とりあえず7か所巻いてみました。
まだ、塗る前なのでカラフルですが、この後漆を塗るとそれっぽく見えました。

巻いた後、割れ目には瞬間接着剤を垂らしているのですが、割れるところはそれでも接着したすぐ横が剥がれるように割れます。

これを抑え込む方法があるのか、もう仕方がないのか…
PEは伸びない糸なので、締め付けが緩いのかもしれません。
ナイロンでも試してみないといけませんね。

いろいろやってみると、いろいろわかって面白いです!

2013年8月3日土曜日

尺八を作ってみる(13):とりあえず完成!

しばらく間が空いてしまいましたが、処女作が出来上がりました。(右端)
 継ぎ目はこんな感じです。一見プラスチックを嵌めたような感じです。
 少し隙間ができてます。


5孔の裏にNo.とネームをいれてみました。
No.はプロトタイプなので000としました。
半田ごてで書いたのですがナカナカいい感じです。
焼印もいずれは作りたいですね。

銘の「粋峰」は、中学・高校時代にヘラブナ釣り用の ウキ作りを習っていて、
その時の師匠から頂いた銘です。

工作をするときは何となく使っています。

ピッチに関しては支障なく吹けるレベルであっていると思います。
音が少しカサカサするのと抜けがまだまだな所が難点でしょうか。

作りとしては、市販品と比べてまだまだ内径の平滑さが足りません。
そして、なん箇所か割れが入ってしまったのが悔やまれます。

まだまだ改良点は沢山ありますが、初めてとしては良くできたのでは?
と思っています。


2013年7月3日水曜日

尺八を作ってみる(12):中継ぎ


さて、中継ぎを整えます。
高級品は銀や金、籐などで巻いてありますが、音には直接は関係ないので
今回は漆で簡単に仕上げることにしました。


まずはマスキングテープで塗るエリアを決めます。


そして、錆地で下地を作ります。


塗りは黒蝋色漆で。この漆は最後に磨いてつやを出します。

コミの部分も蝋色漆で塗ります。
なんでも、硬いので塗り立て漆より良いようです。

漆を塗る分、コミを少しペーパーで削ったんですが、削りすぎてゆるゆるに・・・

仕方がないので、何度も漆を塗り重ねてなんとか合うように。

少しカタカタしますが、演奏には問題無さそう。
この辺は次回への課題です。

これで、ほぼ完成ですね!


2013年7月1日月曜日

尺八を作ってみる(11):調律と中塗り

地が整ったら、指孔に貼ってあったマスキングテープをはがし、指孔部に詰まった地を削り取ります。
これで、ようやく音が出せます。
吹いてみると、なかなかいい感じでピッチが合っています。
さすが皆さんが積み重ねた経験からはじき出された理想曲線。

ただ、ツの音だけがやや低かったので、一番下の孔の上側を少し削り、
調律OKということに。



歌口の深さも調整したりして、何とかカタチになりました。
管の中が少し凸凹していますが、音があってるし今回はここまで!

ということで、管の中をぬります。

朱漆か黒漆で塗るのですが、黒の塗立漆(塗った後そのままにするタイプの漆)が沢山あるので
それで塗ることにしました。

ブラシのような中塗り用の刷毛で少しずつ塗っていきます。
指孔も小筆で塗ります。
残念ながら写真を撮り忘れました。

塗り>堅固>軽く研ぐ>塗り と三回塗ってOKに。

やはり塗ると音が変わりますね。

これで音にかかわるところは完了です。
ピッチは大体OKなのですが、やや音が荒れるというか、カサつくので
内側の仕上げがまだまだなのかな?

残りは、中継ぎの加飾と管尻の加工です。

2013年6月30日日曜日

尺八を作ってみる(10):内径を整える。




錆地を置いたら、内径を整えていきます。インターネットではいろんな方が内径曲線を公開されていますので、それを参考に作って行きました。
内径の構造がきっちり合わないと、同じ穴でオクターブ違いの、甲の音(かんのおと:高い方の音)と乙の音(おつのおと:低い方の音) のピッチが合わないようです。

内径の整え方は、いろいろあるでしょうが、今回は25㎜と18㎜程度の丸棒の径を理想内径に合わせて削り、そこに耐水ペーパーを巻きつけたものを作り、削っていきました。
管の中の役36㎝位が緩やかなテーパーになっていますので、9㎝の丸棒を4本、理想内径マイナスペーパーの厚み分の径に削り、それを3つに分けて、3㎝のものを12個作りました。
それぞれに細い丸棒を取り付けて、管の中に差し込んで削りました。

 
初めのころは、自作の内径計測器(上写真の竹の上に写っているもの)を使って、内径を計測していましたが、途中からは削り器を信用して、ほとんど使いませんでした。

  

何度か削って、中を覗くとこのようにボコボコしています。
ここに再び錆地を置いて、乾燥させ、削る。ということを、かなりの回数繰り返しました。

初めは、錆地をそのまま削っていたので、ぼろぼろと削れたりしていましたが、
途中から錆地を置いたあとに、生漆で生地固めしたほうが良いことに気づき、(たぶん)少し作業性が上がりました。

初めはボコボコだったものが、だんだんと平滑になり、管の中が反射して光が入るため明るく見えるようになります。
「作ってる」感を実感でき、楽しい作業です。

きっともっと効率の良いやり方があるのでしょうが、今後試行錯誤したいと思います。
 

2013年6月8日土曜日

篳篥を作ってみる(3):管内に色漆を塗る


木地固めの生漆が固まったら、少し凹凸を調整して色漆を塗りました。
冷蔵庫の中に、おそらく7~8年前に調合した朱漆がありましたので、
ダメもとで出してみますと、トロっとしていて行けそうな感じです。

念のため、新しい漆を混ぜました。

朱漆というのは、透明っぽい漆(朱合漆)に朱の顔料を混ぜて作ります。
朱合漆というのは、上の写真に写っている茶色っぽい漆です。





さて、管内に塗りこむのですが、まずは朱漆に含まれた細かいホコリなどを取り去るため
紙(吉野紙)で漉します。
上の写真に写っているねじった紙がそれです。
漆、特に色漆を塗るときは、ホコリが大敵ですので、作業に入る前は部屋を拭き掃除します。
本当は塗り専用の部屋があればいいのですが、そんなものがあるはずもなく・・・
ペーパー掛けなど、ホコリがたちまくる作業も同じ部屋でやっています。


今回は管内を塗るのに、写真のようなブラシを使いました。
生漆を塗った時に、布を巻いた棒ではどうしてもホコリがついてしまいそうだったので
たまたま発見したこのブラシを使用してみました。

太さも、長さも、篳篥を塗るのにもってこいで、きれいに塗れました。

このブラシは、実は「360°歯ブラシ たんぽぽの種」という歯ブラシです。
もう、篳篥の中を塗るために開発されたとしか思えない形です。




塗ったらこんな感じです。

プロの塗りを見ると、ぽってりツルツルで本当に美しいのですが
さすがにそこまで綺麗に行きません。
ただ、初めて作ったものよりはだいぶマシになりました。

漆に限りませんが、塗りを綺麗にするためには下地が命です。
下地の調整をもっと丁寧に行わないといけませんね。

発泡スチロールの簡易漆室で乾かす>細かいペーパーで調整>色漆を塗る

という工程を三度ほど繰り返して、とりあえずいいことにしました。

2013年5月27日月曜日

篳篥を作ってみる(2):図持ちを削る、木地固めする

図持ちというのは篳篥のリードを突っ込む場所のことです。
ここの形によってリードと管のフィット感が決まるので、重要な場所です。

昔作った第1ロットは、ここが円錐台状になっており、いまいちフィット感がなかったのです。
ナイフとペーパーで調整したので、直線的になってしまったようです。

今回は、もう少しふくらみ(凹み?)を持たせ、リードによりピッタリするように
作ってみました。
アールの付いたよく削れるヤスリがうまく働きました。

図持ちの感じを調べるのには、私は小指を突っ込んでいます。
どんな感じで入るか、どこまで入るかを参考に篳篥を見せてもらうと必ず突っ込みます。

以前江戸期の篳篥に突っ込んだときは、かなり細めの印象でした。

私の指だと、だいたい第1関節と第2関節の真ん中より
ほんの少し深く入る感じがいいのかな?



ペーパーで滑らかに仕上げた後は、木地固めのために生漆を塗りこみました。
丸棒に布を巻きつけて、塗ってみましたが、生漆ならともかく
この後、色漆を塗るときには、布の繊維が付いたりしてあまりよくなさそうです。