錆地を置いたら、内径を整えていきます。インターネットではいろんな方が内径曲線を公開されていますので、それを参考に作って行きました。
内径の構造がきっちり合わないと、同じ穴でオクターブ違いの、甲の音(かんのおと:高い方の音)と乙の音(おつのおと:低い方の音) のピッチが合わないようです。
内径の整え方は、いろいろあるでしょうが、今回は25㎜と18㎜程度の丸棒の径を理想内径に合わせて削り、そこに耐水ペーパーを巻きつけたものを作り、削っていきました。
管の中の役36㎝位が緩やかなテーパーになっていますので、9㎝の丸棒を4本、理想内径マイナスペーパーの厚み分の径に削り、それを3つに分けて、3㎝のものを12個作りました。
それぞれに細い丸棒を取り付けて、管の中に差し込んで削りました。
初めのころは、自作の内径計測器(上写真の竹の上に写っているもの)を使って、内径を計測していましたが、途中からは削り器を信用して、ほとんど使いませんでした。
何度か削って、中を覗くとこのようにボコボコしています。
ここに再び錆地を置いて、乾燥させ、削る。ということを、かなりの回数繰り返しました。
初めは、錆地をそのまま削っていたので、ぼろぼろと削れたりしていましたが、
途中から錆地を置いたあとに、生漆で生地固めしたほうが良いことに気づき、(たぶん)少し作業性が上がりました。
初めはボコボコだったものが、だんだんと平滑になり、管の中が反射して光が入るため明るく見えるようになります。
「作ってる」感を実感でき、楽しい作業です。
きっともっと効率の良いやり方があるのでしょうが、今後試行錯誤したいと思います。
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