2014年10月25日土曜日

割れ止め修行(3) Practice! Cracks Repair 3

しっかり巻けたと思ったので、ホースバンドを外して室(むろ)から出して乾燥させると・・・

 
 OMG! Crack re-wider

はぅ!割れが開いている。巻きが甘かったか?
もう一度室に入れて割れを戻して、ホースバンドを締めて、瞬間接着剤を流し込んでからもう一度乾燥させました。



やはり、一度開くと駄目なのか?
やはり乾燥とともに開いてきます。
しかも、巻いていない端のクラックはより広がりました。


Damaged Bamboo skin

ホースバンドも、そのまま使うと竹にえげつない傷がつきます。
親指の先の所はバンドの内側に布を張って締めた比較実験区です。
傷はついていますが、だいぶマシです。
主に傷はバンドの締め上げ機の所につくので、そこを重点的にカバーするとよいように思います。

今回の実験は失敗に終わりましたが、溝の掘り方や糸の締め方等いくつか得るものがありました。
まだまだ修理に使えませんが、徐々に技術革新していきます。

製管の師匠につけばいいんでしょうけど・・・
近所にはおられないでしょうし、自分で試したほうが面白いので、しばらくは好き勝手にやっていきます。

一応完。

2014年10月11日土曜日

割れ止め修行(2) Practice! Cracks Repair 2

割れはふさがりましたが、こんどはこれを広がらないように止めないといけません。
以前、何もわからずに瞬間接着剤だけで止めていたときは、しばらくすると接着面の横で割れてきました。

綺麗に仕上げるために、竹を掘り込みます。
ピラニアン鋸で溝を切り、切り出し小刀で削っていきました。
Curved file for ditcing Bamboo

仕上げは最近ホームセンターで発見した湾曲したヤスリ。
なかなかいい感じにアールがフィットして綺麗に仕上がります。


最初は釣り用のPEラインを使ってみましたが、伸びが無いのでちょっと油断すると緩んでしまします。


そこで、ケブラー糸を試してみました。とりあえず番手は0番を使いました。こちらは少し伸びるので、きっちり締まります。



さて、見た目はいい感じに巻けたけれど、どうでしょうか?

2014年10月2日木曜日

割れ止め修行(1) Practice! Cracks Repair 1

前の記事で書いた尺八を修理したいという欲求に駆られ、ひび割れを直す練習を始めました。
練習用の竹は、乾燥中にパックリ割れてしまったものです。

  
Material for practice

さすがに割れの修理法を詳しく書いたHPは見つかりません。
割れの応急処置はいくつか見つかりましたが、竹を掘り込んで巻く方法は分かりませんでした。

しかし、いくつかの断片的な情報があったので、それを頼りに試行錯誤してみることにしました。

尺八の割れ修理セットなるものが販売されていましたので、それで素材は何となくわかります。
いや、それを買えばすぐにわかるんですけどね。自分で何とか出来る範囲はやってみるのがコンセプトなもので・・・
まぁ、お財布事情がメインの理由ですが。

まずは、ホースバンドで締め上げてみます。
もともと割れた竹ですので、惜し気はありません。
一番左のホースバンドには傷を防ぐために布を張りました。
張らなかったらどれくらい傷が入るかの実験です。

乾いた竹はドライバーで締めたくらいでは閉じませんでした。

Tighten bamboo by hose band

軽く締めた状態で、湿気を含ませるために漆室(という名の発泡スチロール)に入れました。

 Tighten and put in a humid box

二晩ほど置くと、割れ目が見えないくらいに閉じていました。
after 2 days, closed cracks

とりあえずは第1段階は成功したかな?